UnderGroundゴールデンカムイ
https://shikutoku.me/talks/2278?page=9951-10000
9985からの続きになります。トク跨いでまですみません…!
12
翌朝。隣の部屋に杉元と白石がいたのにとんでもないことをしてしまったと盛大に冷や汗をかいたシク子だったが、二人の眠りは深く、つついても起きなかった。昨夜一緒に眠ったはずの尾形も元の位置で寝ていた。シク子が貸したシャツも着ている。あれは夢だったんだろうか…と思ったが、体には確かに熱が残り、微かに尾形の残り香がした。
昼過ぎにようやく目を醒ました3人は、泊まり込んだことを平謝りし、庭の穴を埋め戻して掃除までしてくれた。
「杉元、土にまみれてると獣そのものだな」
「出たよ嫌味。口じゃなくて手動かせよ」
「尾形ちゃ〜ん、頭に葉っぱ乗せて言っても効果ゼロだぜ」
昨夜のような雰囲気は無く、町で出会った時のままの3人だった。前世のことについては誰も何も言わなかった。シク子だけが尾形の顔を見て赤面したり慌てふためいたりした。しかし当の尾形は平然としたもので、シク子は少しだけがっかりした。
また土と汗まみれになった男達は今度は素直に風呂に入り、すっかり乾いていた服に着替えた。
もしかしたら、みんな昨夜のことをあまり覚えてないのかも…と思ったのだが。
「また遊びに来るよ。尾形の墓参り?に」
帰り際、杉元がニッと笑った。
「おい」尾形が睨む。
「俺の経じゃ成仏してねぇかもな〜。また尾形ちゃんの幽霊出たらすぐ呼んで!」白石はL◯NEのIDを渡してきた。
尾形が「これ、貰っていいか?」と缶を手にした。シク子は丁寧に缶を包み、花を添えて手渡した。そしてみんなにお礼を言った。あなた方に来てもらえて良かったと。
「またね」と言って3人は帰って行った。
それきり、幽霊のオガタは出てこなくなった。(編集済)
13
幽霊のオガタに会えなくて寂しい。これも一種の失恋だろうか。日常はすっかり戻っていたが、シク子はひたすら寂しかった。
そんなシク子のもとに、突然尾形が訪ねてきたのは、あの日から二週間後のことだった。
尾形の顔を見るとシク子の胸は甘く痛んだ。
尾形は「あの缶を茨城にある実家の墓に納めてきた」と言った。「“俺”は最後まで帰れなかったから」と。尾形はどこかすっきりした顔をしていた。良かった、とシク子も笑顔になった。「私は少し寂しいですけど」と正直に言うと、尾形は急に居住いを正した。
「幽霊だった時…あんたが居てくれるのが嬉しかった」
シク子は目を見開いた。胸にじわりと温かいものが湧く。
「俺はずっと見てた。あんたに俺が見えてない時も。…あんただけが俺に優しくしてくれたから…」
尾形はさして乱れてもいない髪をしきりに撫で付けた。その耳は赤かった。
「俺はもう幽霊じゃないし、多分少し違う人間だ。だから言わんでおこうとも思ったんだが…その、それでも良ければ俺と…いや…」
そこまで言って尾形は俯き額に手を当てた。
シク子は自分の顔が赤くなるのが分かった。
尾形はしばらく黙ってて、ようやく口を開けたと思ったら「やっぱり…俺ではダメか?」などと言うので、シク子はその口を塞いでやった。
夏も終わる頃、尾形はシク子の家に越してきた。杉元と白石も手伝いに来て、賑やかな引越しとなった。
荷解きの最中、おや?とシク子は目を止めた。縁側に幽霊のオガタが座っていた。機嫌良さそうに、笑みを浮かべてみんなを眺めている。シク子に気がつくと、ふんっとドヤ顔をして髪を掻き上げ、その後優しい笑顔になると、そのままふっと消えた。
それが本当に幽霊のオガタを見た最後だった。
やがて庭に、植えた覚えのない花が一輪咲いた。頭を垂れる白い花弁が、外套のようにシク子には見えた。
(おわり)
(長々とすみません。ありがとうございました!)(編集済)
夏休み中の独身シク子です。
私は片付けが大の苦手!片付けが得意な人。苦手な人の違いを検索したら…
得意な人=片付けたい人
不得意な人=片付けたいと思ってない人
という当たり前で且つ分かりやすい結果を目の当たりにしました。
私はこれから誰が来てもウエルカム。推しの鯉ちゃん、杉元、月島、鶴見中尉が来ても菊田さんが来ても尾形が来ても、勇作殿が来ても恥ずかしくない部屋を目指して断捨離→片付けをしていきます!
なんでここに書いたかと言うと決意表明です。見ての通り推しに関しても混沌としてます。あの人も好き。みんな大好き!なんならマッツミケルセンも好きだし小林ニシパも好き。ツダケンさん大好き。
こんな揺らぎまくる思いも断捨離→片付けにより1人に絞れるかもしれません。
では!がんばります!
そのうち汚部屋シク子×綺麗好きメンズ、又は掃除屋メンズの恋愛ものでも書きたい…ていうか読みたい…誰か書いて欲しい。(編集済)
お盆休みに尾形とおこもりでヤりまくる駄作文です。尾形とシたいだけなんだ…
上品なエロ、エモいエロはないです。ヤってるだけ。
*
駅からの道を早足というよりは駆け足で来た尾形は、玄関の鍵を開けた後、ドアノブに手をかけたまま少し躊躇した。しかし思い切って開けた途端にひんやりした空気に火照った首筋を撫でられ、安堵のため息をつく。
「おかえり~」
リビングのドアからひょっこり顔を出して彼を迎えたのは、最愛の恋人、シク子だ。
靴を蹴り脱ぎ、鞄も放り出して、大股にシク子に駆け寄り、抱きしめる。
「…おかえり」
同じ言葉を自分もシク子の耳朶に囁いて、抱きしめる腕に更に力を込めると、シク子は尾形のワイシャツの胸に顔を埋めたままで「ただいま」と照れたような小声で応え、「きついよー」と笑って抗議しながら体をよじって腕から抜け出して、「顔、見せて?」と見上げてきた。
見つめあっていると堪らなくなってきて、柔らかな唇に口付ける。角度を変えながら何度も唇を喰み、吸い、舐め上げて、舌を差し入れれば、シク子のそれも優しく応えてくれる。それが嬉しくて思うさま口腔を貪って、シク子の後頭部に添えていた手を、背骨を辿るように背中へ撫で下ろして裾から手を入れ、下着のホックを外して、手のひらに吸い付くようなひんやりと柔らかな膨らみをじかに堪能する。
「もう、がっつきすぎ」
シク子の声は少し笑いを含んで、どこまでも優しい。
「しょうがねえだろ。どれだけご無沙汰だったと思ってるんだ」
シャツの襟からネクタイを抜き取ってその辺に放り、さらに手を伸ばして、キュロットパンツのウエストから侵入して下着の上から丸い柔肉を撫でさする。中心に指を這わせると、そこは布越しでも判るほどに濡れていた。
「明日からお休みでしょ?」
愛し合う時間はたっぷりある、と言外に含ませて、シク子は尾形の背を押してバスルームにいざなった。
互いに服を脱がせあう間ももどかしく、深く浅くキスを繰り返しながらシャワーを浴びる。シク子の手が肌に触れるたびに、甘い痺れが脳髄へと駆け上がっていくようで、「そんなに触んな」と止めるのに、シク子は「でももうこんなに。辛いでしょう?」と尾形の前に跪いて、
大きく息を吐きながら見下ろすと、細い喉を鳴らして全て嚥下したシク子は、小さな舌を出して唇についたものまでぺろりと舐め取っていて、その淫靡さに、今出したばかりなのにまた下腹に熱く重いものが蟠っていく。シク子の腕を取って立ち上がらせると、自分の出したものの味がまだ残っている口に、それでも構わず深いキスをした。
(つづく)お礼が遅くなりました!前トクの9965さん、ご教示ありがとうございます
エロ作文の続きです
浴室を出たらシク子を丁寧に拭いてやり、寝室に連れていく。そっとベッドの上に横たえて、頭からつま先まで、一糸纏わぬ姿を目に焼き付ける。
「やだ、恥ずかしいよ。早く来て?」
両腕を差し出して自分を招くシク子に覆いかぶさって、額に、まぶたに、頬に、髪に、キスの雨を降らせる。そして全身を撫でさすり、舐め、口づけを落として、(編集済)
そうは言ってもこの休暇をもぎ取るためにしばらく前から大車輪だったので、二度目の後、シク子の胸に顔を埋めて、尾形は泥のように眠った。懐かしいシク子の体臭にわずかに混じる硫黄のにおいには、気づかないふりをして。
(もうちょっとお付き合いお願いします)(続きです)
意識を取り戻した時、腕の中にシク子がいないので、一瞬恐慌状態に陥りかけたが、漂ってくる出汁と濃厚な醤油の匂いにほっとする。
起きていって、「何作ってんだ?」とキッチンに立つシク子の肩に顎を乗せて甘えると、「つけけんちん。久しぶりに食べたくなっちゃって」と笑う。
「百之助、おそば何把?」
「ニ…いや三把いける」
連日の猛暑だが部屋の中は寒いくらい冷えているので、野菜がふんだんに入った醤油味の熱いつけ汁(もちろん椎茸は抜いてある)で食べるそばはたいそう美味かった。こんな人間らしい食事をするのはいつ以来だろう。
そして腹が満たされた後はすぐさま、またシク子の肌に手を伸ばす。
そうやって朝も昼も夜もシク子と愛し合って、数枚はあった予備のシーツもバスタオルも全部使いきってしまって、洗濯機が回る音が低く響いているのを聞きながら、尋ねられるままにぽつぽつと話すのは共通の友人たちの近況や、尾形の普段の暮らしぶりのこと。面倒でもご飯はちゃんと食べてね。会社の人にあんまりキツいこと言っちゃだめだよ。母親のように心配するシク子の繰言すら耳に心地よいけれども、喋る間すら惜しくて、またシク子を抱き寄せた。
「なあ、いいか?」
「うん。来て、百之助」
四日目の夕方、交わりの後の遅めの午睡から目覚めると、シク子は寝室の戸口に立っていた。いつの間に着替えたのか、宵闇の室内でぼんやり白く浮かび上がって見える麻のワンピースは、シク子の夏のお気に入りだった服だ。
「百之助…」
はっとして起きあがろうとしても、体が動かない。
「じゃあ、私、もう行くね」
「嫌だ。行くな」
シク子は枕元まで歩み寄って、尾形の髪を撫で、体をかがめて額にキスをした。その指の感触も、唇の柔らかさも、もう空気のわずかな動きのようにしか感じられない。シク子を抱きとめようと必死に伸ばした尾形の腕は虚しく空を切った。
「ごめんね」
「まだ、俺はそっちに行っちゃいけないのか?」
「だめだよ、百之助」
シク子が悲しそうな顔をする。これじゃ聞き分けのないガキと同じだ。困らせたいたいわけじゃない。慌てて付け足す。
「分かってる。お前がいいって言うまで、俺はこっちでちゃんとやってるから。心配すんな」
「うん」
初めから空調などつけていなかった室内は、急速に外気と同じ暑さを取り戻していき、泣き笑いの顔で、シク子が胸の前で小さく手を振って、霧のように消えてゆく。
風に乗ってどこかで焚く送り火の煙が漂ってくる。
「…来年も、待ってるからな」
誰もいなくなった空間を、尾形はじっと見つめていた。
(おしまい)
お付き合いいただきありがとうございました。こんな尾形だったらシク子も毎年戻って来ざるを得ません。皆俺同。
ですが、ごめんこれ男モブのつもりで書いてたw なぜそんなことになったのかは聞かないでください。私が一番分からないw
しかし32さんの言う通りモブ子ならなんとかなるのでは!?って思って考えました。
お盆帰省で久しぶりに尾形に会った私。高校の頃からずっと好きだったけど、言えなかった気持ちをようやく告白。しかし「お知り合い?ですか?」と尾形の影から現れた女の子。
尾形から「こちらシク子。今付き合ってる」の辛い報告。その場所は、私の場所のはずなのに…(ほんとにな)
自分の気持ちを隠したまま、尾形とシク子と友達になる私。だけどある時ひょんなことから尾形と二人きりになり、やっぱり諦められない!と再告白。そしたら尾形は「お前本気なのか。俺に遊ばれるだけかもよ」とかって押し倒してきて…私は…私は…もうシク子なのかモブ子なのか混乱してきたので終わります!なんとかならなかった!
遊び人でシク子を翻弄するのに、結局シク子のとこに戻ってきて憮然としながら「なんでお前なんだろうな」とか言う尾形は好きです。(編集済)