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敷徳「それなら水に入らないはずだ。溺れてたから助けに行ったんだろうが」
紗矢「いいえ。助けるふりして止めを刺そうとしたのよ。真由子が来て断念したけど。そもそも何故溺れてたと思う?今、警察で館長と貴子が証言してるでしょうけど」
熊野「あの二人が素直に話すと思うか?貴方は実際に手を下してないのだから、正直に話してくれ。隠蔽は共犯になるぞ」
紗矢「二人で川に放り投げたのよ。多分貴子が唯をトンネルから出して館長と合流したんでしょう。私は探してる途中で、川に投げられたところしか見てないけど」
敷徳「館長と貴子は紗矢さんが見てた事を知ってるのか?」
紗矢「いいえ。すぐに立ち去ったわ」
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紗矢「父親はこの中にいるわ。ねえ太郎さん?」
一同は一瞬誰のことを指してるのか分からなかった。たった一人を除いて・・・
敷徳「・・・・」
その男の名は敷徳太郎。主人公を気取った探偵もどきだった。
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雷太「ちょっと待ってくれよ。俺と敷徳さんではそんなに歳も離れてないのに親子は無いだろ。俺は敷徳さんが中高生の時の子なのか?」
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