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敷徳太郎は探偵事務所を経営している。  万年赤字で潰れそうだ。 今日も依頼者はいないか・・・ パジャマを着て布団に入ろうとすると、チャイムがなった🔔
旧シクトクで同じトクタイのトークあったんですよね✨面白い創作トークだったとか 当時は知らなかったので続き読んでみたいです😃(編集済)
現シクトクにもあったけど数日で消えてた
助けてくれ、助けてくれえ! 血みどろの男が飛び込んできた。 手に「死苦十苦」と書かれたメモを握りしめたままバタリと倒れた。
こういうトク好きです^ ^ シク歴短くて知らないので、続きを楽しみにしてます!
それに参加していたので、消えていた時は驚きました。 理由を考えると、あまりシリアスな展開とか長文にしないほうがいいのかなと反省しています。 今回は読む専門で行きます。(編集済)
血みどろの男は息を引き取った。 敷徳は彼の手からメモを剥ぎ取り観察した。 「死苦十苦?何だコレ」 他にも何か無いかと裸にして点検してみた。すると財布から一枚の写真が出てきた。 「随分な田舎だな」
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血みどろの男は息を引き取った。
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そこへ刑事がやってきた。 敷徳の持っている写真を覗き込んで言う。 「真ん中の紅葉は、有名な「血塗られた木」だ」
敷徳「熊さん何故ここに?」 熊野「非番だったんだが、血みどろの男がここに入ってくるのを見てな」 熊野は敷徳の友人で良き理解者であった。 敷徳「血塗られた木というのは?」 熊野「シクトク村を知ってるか?」 敷徳はピクリと眉を動かした。
私も前からこのトク難しくて混ざれないけど読むの好きデース
熊野「これはシクトク村の写真だ。かつて変死が相次いでな。年配者で知らぬ者はいないよ」 敷徳「この木が殺したとでも?」 熊野「いや、決まってこの木の側で死体が発見されてな。血塗られた木と異名を付けられた」
主です。 そのトーク主さんとは別人ですので、ドンドン参加してください\(^o^)/
敷徳「ふむ……木の付近から有毒ガスが出ているのか、それとも……」 熊野「十年前にも、村でたった一人の専業主夫・正造がこの木の前で豚肉をベーコンにしようと燻っていたようだが、数日後に倒れて発見されてな……」
床に転がった死体は悲壮感に満ちていた。 敷徳「彼は僕に助けを求めてた。死苦十苦はシクトクとも読める。数々の変死と無関係とは思えない。シクトク村に行ってみる」
熊野と敷徳は地図を広げ、シクトク村役場のホームページを頼りに宿の予約をすることにした。 村には一つだけ温泉宿があるようだ。 色っぽいロングヘアを結い上げた女将が「お待ちしております」とほほ笑んでいる。 背後には「血塗られた木」が映りこんでいる。
死体は検死の結果、死因は頭部からの失血死。身元は判明せず。失踪届にも該当する人物はいなかった。 敷徳はシクトク村への出発を明日に控えてパチンコを打っていた。
ジャラジャラ、ジャラジャラ…… 隣のパチプロらしいホームレスの男が、羨ましそうに敷徳を眺めている。 滝のように出て来るパチンコ玉を、敷徳はどんどん近くのプラスチックの空き箱に入れていくが追い付かない。 「なあ兄ちゃん、ちょっと俺に分けてくれよ。俺、ジャンボポッキーが食いてえんだよ」
敷徳は男の胸倉を掴んで叫んだ(^O^) 「こちとら依頼料も貰えない事件に足を突っ込んでんだ!ここで稼がんでどうすんだ!」 男はそそくさと逃げていった💨
敷徳はその晩、10万円儲けることができた。 「海物語」のビキニのお姉ちゃんたちの絵が微笑んで敷徳を見送っているように見えた。
敷徳は稼いだ10万円でシクトク村へ向かう前日、夢を見た。
それは血塗られた木に飲み込まれてしまう怖い夢だった。敷徳は脂汗を流しながら起床した。    熊野とは最寄り駅で待ち合わせしていた。
最寄り駅に到着すると、ホームには敷徳の婚約者がいた 「また命を危険にさらして仕事をするのね……」 涙をこぼす 電車が発車すると、彼女はしばらく電車を追いかけて走り、ホームの隅で泣き崩れるのが見えた
(婚約者おったんかい、罪な男よの〜)
熊野「あの子、確か」 敷徳「ええ。前の事件の依頼者です。解決したら付き纏うようになって。いつの間にか婚約者にされちゃって」 熊野「名探偵も大変だな」 列車を乗り換えながら、二人は鄙びた農村に到着した。
今年の夏は特に暑く、もう秋だというのに都会の残暑はひどかった。 だがシクトク村の風は違った。 一足お先に秋を迎え、心地良い風が頬をなでるのを感じながら二人は歩き出した。
やがて集落に着き少し散策する事にした。 熊野「あれが血塗られた木か」 二人は木の側に向かい入念に調べた。 敷徳「何処を見てもただの紅葉の木だな」 熊野「拍子抜けだな」
紅葉の幹をなでながら、安堵の声を漏らした。 二人は予約していた温泉宿へ向かうことにした。 「おー待ーちーしーてーおーりーまーしーたー」
ホームページの女将が出てきた。 女将「2名様ですね」 熊野「予約していた熊野です」 女将「ソチラは?」 敷徳「友人の敷徳です」 女将「シクトクですって?」 敷徳は目を泳がせた!
ありがとうございます。 参加もしようと思います。
ミシミシ音のする廊下を女将に促され部屋へ。 窓からは、あの木が見えた・・・そう、あの紅葉の木。 葉の色はわずかに色づいていた。
二人は早速温泉に入ることにした♨ そこは客だけでなく村人たちも入れた。 すると、仙人のような長い髭を生やした爺さんが話しかけてきた。
村長「ワシはこの村の村長しとるもんでな。お客は珍しいのう。悪い事で有名な村じゃから」 熊野「実は客ではなく事件の捜査にきました」 村長「何と!主夫の正造が死んで以来大きな事件は起きてなかったが」
熊野「10年前の正造ベーコン事件のことなら私も存じております」 村長「あれは迷宮入りじゃ、他に何か事件が?」 敷徳「ええ・・・」 曖昧な返事をした敷徳は露天風呂から空を見上げた。
すると、鳥の糞が口の中に入ってしまった!
敷徳「うええ・・・」 村長「うおおっ、あれはまぼろしのシクトク鳥じゃ。」
村長「絶滅したと言われていたが、最近見かけたという者がいて皆が話題にしていたのじゃ…」
シクトク鳥は吉兆か凶兆か・・・ 三人は温泉から出て村長に事件の詳細を話した。 村長「村に失踪者もおらんし、無関係じゃろ」 敷徳「しかし死苦十苦メモといい、村の写真といい」 村長「たちの悪いイタズラじゃ!二人ともサッサと出ていけ。特にシ・ク・ト・クさんはな」 村長は怒って去っていった。
2人は他の村人にも話をしようとするが、村人達は2人から視線を外していた。 敷徳「全く、ここまで拒まれるとはな。」 熊野「一旦部屋に戻るしかないか。」 2人が部屋に戻ろうとする途中、着物姿の若い女性が2人に話しかけて来た。 ?「あの…すみません、もしかして女将や仲居さん達が騒いでいたお客様の方ですか?」
敷徳「はい、そうです」 加奈「私は正造の娘の加奈です」 熊野「ああベーコンの」 加奈「私は血塗られた木なんて信じません。人間の仕業に違いないです」 敷徳「僕も常にそう思っています」 加奈「何でも協力させて下さい!父の無念を晴らしたいんです」
熊野「加奈さんは、こちらの宿で働かれているのですか?」 加奈「ええ。」 敷徳「正造さんは村でたった一人の専業主夫と聞いておりますが、お母様は・・・?」 加奈「この宿の女将でございます」
敷徳「正造さんの事件を詳しく知りたい」 加奈「父は豚肉をベーコンにしようと木の前で燻っていました。ベーコンはその日の夕飯に出されました。翌朝起きると父が居なくなっていました。村総出で探しましたが見つかりませんでした。警察に捜索届を出そうとした数日後の朝、木の前に父が倒れてました」
敷徳「遺体の状態は?」 加奈「外傷は無く何かに驚いてる表情でした」 熊野「当時の報道ではショックによる心臓麻痺だったな」
敷徳「今回の事件と繋がりはあるだろうか」 熊野「死因も違ってるし、今回は身元不明だ」 加奈「その方はどんな容姿ですか?」 熊野「ちょっと凄惨だが写真を見せよう」 熊野は死体の写真を見せた。 加奈「この人は!!!」
熊野「知ってるのか?」 加奈「旅館の清掃員でした。数年前に2か月だけ勤務、都会に戻りたいと言って退職です」 敷徳「村の人ではないんですか?」 加奈「求人を見て東京から来たそうです」
熊野「履歴書が残ってるかな?」 加奈「辞めたらすぐ処分しますから」 敷徳「誰が面接したんです?」 加奈「母です」 敷徳「女将さんに話を聞いてみるか。少しは覚えてるといいけど」
三人は女将を探すことにした。 加奈「仲居さん、女将はどこですか?」 仲居「買い物よ。シクトクマートに」 仲居は忙しそうに去った。 加奈「私は仕事があるので旅館を出れません」 加奈が申し訳無さそうに言うと、 熊野「いいよ。二人で行ってくるから」 道順を教えてもらい二人は旅館を後にした。