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敷徳「紅琥村で病気や木の事を聞きたいな」
すると、敷徳のスマホが鳴った。熊野だった。
熊野「そちらの捜査はどこまで進んだ?」
敷徳はこれまでの経緯を話した。
熊野「病気も木もか。共通点が多いな。実は村が出来たのも同じ年なんだ。江戸時代に何もなかった草山を切り開いたらしい。木はその時に植えたのかな。ただ紅琥村ではこれまで事件は起きてないな」
すると、壁から音が漏れてきた。
野球帽の男「シックトック シックトック シックトック祭り〜(あっそーれ♪)
シックトック シックトック シックトック踊り〜(よいっしょ♪)」
なんと、野球帽の男はシクトク踊りを踊った!
原田「加奈ちゃん、どうしたの?」
加奈は釣られて踊ってしまった。
加奈「長年の癖で思わず・・・(-_-;)」
敷徳「まさかあの男シクトク村の出身か?」
やがて散会し、今回は野球帽の男の歓迎会に終始したようだ。
主宰「裏切り者共、とっちめてやる!」
主宰は立ちはだかろうした。
敷徳「主宰、熊野刑事からの電話です」
敷徳は主宰を引き止め、スマホを渡した。
熊野「怒りは分かるが、犯人かもしれん奴が混じっておる。彼らが集まる会を壊すのは今は得策ではない。分かってくれ」
主宰「くっ、分かりましたよ」
野球帽の男は、水色のベンツに乗って去っていった。
加奈「追いかけなくていいの?」
敷徳「実は車を観察した時、GPSを車の底に取り付けたんだ」
主宰「僕は帰るよ。今日は疲れた」
主宰はフェラーリで去った。
敷徳「僕らは事務所に戻ろう。今後の方針を話し合おう」
敷徳たちは事務所に向かった。
敷徳「観光客として潜り込んで探るか」
加奈「みんなで行くの?」
敷徳「二手に分かれよう。野球帽の男の事も探らなければならない。この電子地図に居場所が表示される」
電子地図にはGPSにより水色のベンツの居場所が示されていた。
原田「僕がするよ~。協会の仕事があるので村まで行けないから」
茜「私も残る。合宿で長く家を空けてたから」
こうして、
敷徳、熊野、加奈、二夫は紅琥村に。
原田と茜の兄妹は野球帽の男を。
それぞれ、調査する事になった。
敷徳「今日は色々あって疲れたね。旅館で英気を養って明日から本格的に調査しよう」
一同は頷くと村唯一の旅館に向かった。
そして玄関の戸を開ける・・・・