OGRhY:6 件
二夫「主宰は何を神経質になってるのかな?」
敷徳「組織の分裂を恐れてるな。分派が出来るのを警戒してるのだろう」
加奈「あっ来た!」
ベンツとフェラーリは立て続けに駐車場に入ってきた。(編集済)
ベンツから降りてきたのは、野球帽にサングラスをした中肉中背の男だった。足早に料亭に入っていった。
フェラーリから降りた主宰、茜、原田も料亭に入っていった。
野球帽の男は、角の個室に入っていった。既に全員集まっていたらしく早速集会が始まった。
隣の個室に主宰たちが入り、主宰は壁に耳を当てて会話を聞き取ろうとした。
(編集済)
敷徳「野球帽の男に見覚えはないな」
二夫「僕らはどうします?」
加奈「当分出てこないでしょうし、ちょっとベンツを観察してみない?何か車にあるかもよ」
三人は空色のベンツに向かった。
(編集済)
敷徳たちは主宰と合流した。
敷徳「主宰は野球帽の男はご存知ですか?」
主宰「いいや。会ったことも無いな」
茜「私が電話したのは、彼以外の方達だよ」
壁から声が聞こえてくる。
野球帽の男「本日から加わった者です。ここでは匿名を条件に人生の迷いを皆で断ち切ろうとするサークルと聞き参加を決めました」
主宰「僕がしてきたのを丸パクリかよっ」
加奈「匿名という所だけ違いますね」
敷徳「初参加だったのか。本名を名乗らないのは痛いな。せめて何の悩みか分かればいいけど」