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二夫「主宰は何を神経質になってるのかな?」 敷徳「組織の分裂を恐れてるな。分派が出来るのを警戒してるのだろう」 加奈「あっ来た!」 ベンツとフェラーリは立て続けに駐車場に入ってきた。(編集済)
ベンツから降りてきたのは、野球帽にサングラスをした中肉中背の男だった。足早に料亭に入っていった。 フェラーリから降りた主宰、茜、原田も料亭に入っていった。 野球帽の男は、角の個室に入っていった。既に全員集まっていたらしく早速集会が始まった。 隣の個室に主宰たちが入り、主宰は壁に耳を当てて会話を聞き取ろうとした。 (編集済)
敷徳「野球帽の男に見覚えはないな」 二夫「僕らはどうします?」 加奈「当分出てこないでしょうし、ちょっとベンツを観察してみない?何か車にあるかもよ」 三人は空色のベンツに向かった。 (編集済)
敷徳たちは主宰と合流した。 敷徳「主宰は野球帽の男はご存知ですか?」 主宰「いいや。会ったことも無いな」 茜「私が電話したのは、彼以外の方達だよ」 壁から声が聞こえてくる。 野球帽の男「本日から加わった者です。ここでは匿名を条件に人生の迷いを皆で断ち切ろうとするサークルと聞き参加を決めました」 主宰「僕がしてきたのを丸パクリかよっ」 加奈「匿名という所だけ違いますね」 敷徳「初参加だったのか。本名を名乗らないのは痛いな。せめて何の悩みか分かればいいけど」