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?「どきなさい!」
ナオミを払いのける形で、医者や看護士と思われる男女達が牧子の元へ向かった。
医者「延命装置は大丈夫か、出血量もこれなら…」
看護士「呼吸は落ち着いたようです。」
ナオミ「何で…この女の命を…」
感情的になるナオミを敷徳が支える形で、彼女にかかった血を拭いている。
敷徳「気持ちは分かる、だがここで僕らがやったら…正造達と同じだ。」
現在の状況にも動揺せずに、正造はナオミや敷徳を強く睨んでいた。
正造「おい、辞めてくれないか…こいつは大切なおもちゃなんだよ。」
節子「情けない男は、でも見直したわ…敷徳さん、あなたはあの英雄そっくりね。」
節子が語りかけるのを敷徳は遮断し、ナオミの方に向かった。
ナオミ「どうしてあんな事を…加奈達の為よね?」
敷徳「行動を止める為だよ…烏丸さんや文也君…2人もここに来ているんですよね?」
敷徳が声を発した瞬間、2人は和室の大広間に現れた。
文也「真相を知りたいから…いや、仕留めたい気持ちですかね。」
烏丸「あの男には…どうしても…ただ、それは愚かな行為だったね。」
さつき「憎いなら狙っても構いませんよ、法の裁きでも発散できない恨みは持つなら…構いませんよ。」
さつきが微笑みを浮かべながら、敷徳は彼女に問いかける。
敷徳「君は本当は…恨みから正造や節子の終わりを望んでいたのでは?」
敷徳「さつきさん、君に二つ聞きたい事がある。」
さつき「何ですか?」
敷徳「一つ目は君の亡くなったお母さんと正岡一族の関係性、お母さんは信者だったのか?」
さつき「ええ、そうですよ…ただ母はそれに気づき、口封じとして父に…」
さつきはどこか淡々としながらも語り、節子は彼女を睨んでいた。
節子「お前、不幸ジャンキーも芝居だったのか!」
さつき「黙って下さい…敷徳さんそれでもう一つは?」
敷徳「井上一夫さんの亡くなった理由だ、節子はどうせ言わないからね。」
さつき「そうですね、理由は正造に節子は自分の夫の人格と記憶を埋め込む儀式を目撃したからです。
夫が亡くなっても、後釜は残したいと…ナオミさんは知らない事ですが。」