好
反応ありがとうございます。あるんですね~。ちなみに、去年(2020年)の第1位は小野不由美さんの『白銀の墟 玄の月』だそうです。
加藤さん、この1位になった『オルタネート』で第164回直木賞の候補になったんです。受賞は逃しましたが、選評を読んだところかなりイイ線いっていました。第164回は、芥川賞は宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』、直木賞は西條奈加さんの『心淋し川』が受賞しました。
『オルタネート』は第42回吉川英治新人文学賞を受賞しています(武田綾乃さんの『愛されなくても別に』と同時受賞)。それと第8回高校生直木賞も受賞しています(伊吹有喜さんの『雲を紡ぐ』と同時受賞)。同時受賞続きますが。
この一連の『オルタネート』の賞候補のおかげで、それぞれの文学賞の性質や選評、他の候補作品を読むなんてこともしたのですが、それがなかなか楽しかったです。その中でも選考過程を知って楽しかったのは高校生直木賞でした。
その不倫OLの放火事件は、たしか「八日目の蝉」のベースになってたかな。映画化もドラマ化もされたヒット作ですね。このお話も誰も救われない、悲しいお話でしたね。女性であるがゆえに不幸になっていったというのが共通点かな?
私はイノセント・デイズはある洋画に似てるかもと思ったんですけど、タイトル出すとネタバレになるのでやめときますね。
この小説でのヒロインが最初に事件に巻き込まれるのは中学生ですけど、転落のそもそものきっかけは小学生の時に祖母に引き取られたことにあると思うので、あのとき母や義父と離れ離れにならなければ、と悔やむ気持ちになります。安易に悪い評判を鵜呑みにしこの家族を孤立させた、周囲の名もなき人々にも腹が立ちます。
今も色々な事件があって色々な報道されたりもするけれど、限られた人にしかわからない真実もきっとあるのだろうなと、そう思います。
「八日目の蝉」、NHKドラマの後半だけ見てました。角田光代さん作ですね。あの事件とは結び付けて見てなかったぁ。あのお話では愛人は誘拐した子供を愛してたんですよね。そこがあの事件との大きな違いかな。
そもそも小学生のときに祖母が現れた目的は何だったんでしょうね。お金が欲しいのなら噂をばらまくよりお金を要求したほうが目的を達成できそうなものなのに。娘に戻ってきてほしかったんでしょうか(本を返してしまったのでよく覚えてないっ)。
イノセント・デイズ全般で気になるのは、なんとなく、ストーリーの進行のために無理にいろんなことが起こりすぎていて各人物像にちょっと一貫性がないように感じる部分です。
たとえば、宮部みゆきの『火車』ならそういう印象は持たなかったんですけど。
安易に悪い評判を鵜呑みにしこの家族を孤立させた、周囲の名もなき人々これはきっと作者が書きたかった部分でもあったんだろうと思いました。 先入観で勝手に人を判断して、ただなんとなく流されて人に安易にレッテルを貼り、もっと前に手を差し伸べていれば(たとえば、挨拶してちょっとした立ち話くらいしていれば)何事も起こらなかったかもしれなかったですから(そうなっちゃうと、小説にはなりませんけど)。
本屋さんの新刊コーナーにあって立ち読みを始めたら吹き出してしまった本(気持ちはとてもわかる)
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』
本はQ&A形式になっていました
福井県立図書館の司書さんたちがまとめたものです
タイトルの「100万回死んだねこ」は「100万回生きたねこ」のことですね
ここにもまとめられています
http://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/tosyo/category/shiraberu/368.html
ちょっとそこから勝手に抜き出すと…
(Q1)ぼくなんだかブルーな気分なの、みたいなタイトルの本
(Q2)『普通のまま発狂したい』
(Q3)『海の男』
(A1)『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
(A2)『平熱のまま、この世界に熱狂したい』宮崎智之
(A3)『老人と海』ヘミングウェイ
(書こうと思ったらこの本自体の書名をわすれて「福井図書館 書名がわからない」で検索しましたw)
ファンなので宣伝っぽくなっちゃって恐縮なのですが、
昨日の真夜中(というか今日)、TOKYO FMの「TOKYO SPEAKEASY」で加藤シゲアキくんと水道橋博士がトークしています
1週間、Audee(これなら地域限定なしだけどちょっとカットbut再生速度調整可能)とradikoで配信されています
Audee https://audee.jp/voice/show/38918
radiko https://radiko.jp/share/?sid=KISSFMKOBE&t=20211229010000
直木賞候補になった1年前の話など、小説まわりの話が聞けておもしろかったです(編集済)
そういえば、第166回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が12月17日付で発表されています(ニュースコピペしま~す)。選考会は来年1月19日です。
【芥川賞 候補作】
石田夏穂「我が友、スミス」(すばる11月号)
九段理江「Schoolgirl」(文学界12月号)
島口大樹「オン・ザ・プラネット」(群像12月号)
砂川文次「ブラックボックス」(群像8月号)
乗代雄介「皆のあらばしり」(新潮10月号)
【直木賞 候補作】
逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)
彩瀬まる「新しい星」(文芸春秋)
今村翔吾「塞王(さいおう)の楯(たて)」(集英社)
柚月裕子「ミカエルの鼓動」(文芸春秋)
米澤穂信「黒牢城(こくろうじょう)」(KADOKAWA)
お好きな作家さんはいますか(あまり小説読んでない私が聞くのもなんですが…)? 今村翔吾さんは で書いた今年の吉川英治文庫賞の受賞者です。米澤穂信さんの「黒牢城」はこないだ発表された2022年版「このミステリーがすごい」の第1位ですね(私は「氷菓」シリーズ2冊しか読んでないんですが)。
十二国記は異世界ものなので、世界観をじっくり解説してくれる「月の影、影の海」から読むのがやはりオススメです。ただ、「月の影、影の海」は単行本で前後編なのですが、前編がとにかくとっつきづらくて全然進まない😅。後編途中からはグイグイ面白くなるのですが、そこに至るまでに脱落する人、多数ですw。
アニメなどで基本的な世界観をご存じの方は「図南の翼」など比較的読みやすい話から手にとってもよいかも。または、エピソード0として位置づけられる「魔性の子」などから読むのもよいかもしれません(これは厳密には十二国記ではないのですが)。「魔性の子」はホラー小説なので、めちゃくちゃ怖いです。
小野不由美さん、綾辻行人さん、どちらも一流の作家さんですごいご夫婦ですね。どんな会話するんだろw。小野不由美さんの「屍鬼」「残穢」も面白かったけど恐ろしかったです。
「八日目の蝉」と不倫OL放火の件はWiki情報ですね。不倫に至る過程とか裁判の様子を参考にしたのかな。火事がきっかけで子どもが亡くなるか、子どもを連れて逃げるか、大きな違いがありますけどね。主人公が誘拐した子どもを愛しているのはわかるけれど、結果的に子どもの人生をめちゃくちゃにしてしまっているので。不倫はほんとに誰も幸せにしないなあ。
イノセント・デイズはそんなに次々不幸が起きないだろうとツッコみたくなりますよね。祖母の目的はお金もあるけれど、基本的にこの人は誰かに依存してないと生きていけない人と思った。あと虐待継父の元に捨ててきた娘が幸せな家庭を築いているのが許せなかったんじゃないのかなあ。目的はあくまで娘を取り返すこと。娘が亡くなったので孫を、という思考回路じゃないですかね。理解できないですけど。
そこよりも、ヒロインが被害者の夫にあんなに執着してしまうのがよく理解できなかった。暴力振るうし全然いい男じゃないのに、あんなストーカーみたいになってしまって。何かに執着しやすい家系なのかな。芯は強い人なのであんな男に固執せず仕事か何か他のことに打ち込めばいいのに、と思いました。
米澤穂信さん、この「黒牢城」だけでもこれだけ注目されています。
〇第166回直木賞 受賞←今日の
〇第12回山田風太郎賞 受賞
〇『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 1位
〇週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門 1位
〇「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 1位
〇『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 1位
ちなみに、2011年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、2014年『満願』で山本周五郎賞を受賞しているそうです。
今村翔吾さんは近年立て続けに文学賞を受賞なさっています。
〇『八本目の槍』(吉川英治文学新人賞受賞)、
〇『じんかん』(山田風太郎賞受賞)、
〇「羽州ぼろ鳶組」シリーズ(吉川英治文庫賞受賞)
今村さんは、候補になると毎回 ”待ち会” に人力車を用意して待っていたそうです。今回の受賞でその人力車で記者会見場に向かうようすがテレビ(TBS)で映されていました。吉川英治文庫賞のとき、そのとき新人賞を受賞した加藤シゲアキさんと一緒だったこともあり、ちょこっと調べたのですが、なかなか面白い経歴の方です。たぶん、これからテレビなどでどんどん紹介されるんだろうな。
時代小説って直木賞強いのかな。おお、鋭い! そうらしいですね(去年、加藤さんが候補のときにいろいろ調べました 笑)。
あとは映像化が当たるかどうかかで、東野圭吾クラスになれるかどうかの分かれ目でしょうね〜なるほどぉ! そうすると、図書館でも予約しにくくなりますねぇ
直木賞の時代小説枠って紅白の演歌枠みたいなものでしょうか。笑。詳しい方、解説してくれないかな。 今村翔吾さんの本は、去年きっかけで図書館で借りて半分くらい読みました。火消しのお話で読みやすかったです。 加藤くんつながりで(またかよ!)、同じ小説誌に掲載されていた「しゃばけ」シリーズを読んだことがあるのですが、これは妖怪が出てくるファンタジーでほんわかして読みやすいお話でした。 おお、本屋大賞! 今日、2022年本屋大賞ノミネート、発表されたんですね。コピペします。 大賞の発表は4月6日だそうです。 「赤と青とエスキース」青山美智子/PHP研究所 「硝子の塔の殺人」知念実希人/実業之日本社 「黒牢城」米澤穂信/KADOKAWA 「残月記」小田雅久仁/双葉社 「スモールワールズ」一穂ミチ/講談社 「正欲」朝井リョウ/新潮社 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬/早川書房 「星を掬う」町田そのこ/中央公論新社 「夜が明ける」西加奈子/新潮社 「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成/KADOKAWA
本屋大賞の季節なんですね。1年経つのは早い。直木賞なみ、あるいはそれ以上の影響力を持つ本屋大賞。今年の栄冠はどなたに!順当に、直木賞受賞して乗りに乗ってる米澤さんか、抜群の知名度+今回は評判もよい朝井リョウさんか。個人的には、逢坂冬馬さん、気になります。評判も良いようなので一度読んでみたい。
さて、今年は月2冊以上読了を目標にしていますが、早速2冊め読み終わりました。読んだのは平安寿子さん「こっちへお入り」。ひょんなことから落語にハマった30代独身OLが、落語を通して自分自身の環境を見つめ直していくストーリー。私みたいに、落語に興味あるけどなんか敷居が高いなー、という人間にはうってつけの1冊。落語の入門書のようにわかりやすく、作者の落語の愛がつまった1冊でした。最近、重い本や難しい本ばかり読んでたので、たまにはこういうさらっとした本を何も考えずに読みたくなります。とはいえ、「文七元結」の部分はなかなかグッときました。今年は寄席に行ってみたいなー
映画しか見ていないのだけど、あまり主人公に感情移入できなくて。。。小説読んだら見方が変わるのかな。
被害者の息子さん(吹越満)が主人公に向かって「あなたがいい人なのはわかった。でも、あなたを許すことは絶対にできない」ていうのだけど、そこが一番心に残ってる。被害者のおばあさんには全く非がなかったので。強盗殺人はやっぱり重い。とはいえ、主人公はそのとき高校生だしどうすることもできなかったんですけど。
とはいえ、被害者と何も関係のない人が殺人犯でもない主人公やその家族まで叩くのは違いますよね。それと、こんなふうに主人公が殺人犯の弟であることがいろいろバレちゃうものなのかなあ?と疑問に思いました。少年犯罪の主犯は名前を変えて普通に暮らしているとかたまにきくので。実際どうなんだろう。
(編集済)
今村翔吾さんと米澤穂信さんのタイプライターズ、とてもおもしろかったです。
内容にちょっと触れますと、
米澤穂信 さんが影響受けた本は
綾辻行人『十角館の殺人』
逢坂妻夫『乱れからくり』
北村薫『六の宮の姫君』
連城三紀彦『戻り川心中』の4冊だそうです。
一方、今村翔吾さんは、
司馬遼太郎「燃えよ剣」をオススメするそう。
また、本を読まない子供だったのに、突然、小5のときに池波正太郎の「真田太平記」を読み始めて夢中になり、それがきっかけで小説を読み漁り始めたそうです。今村さんの小説の文体は知らず知らずのうちに池波正太郎さんに似てしまっているのだとか。
今村さんはものすご~いスケジュールで小説を書いているので、米澤さんに「インプットはいつしているんですか?」と聞かれたところ、小さい頃から作家になる前までに読んできた小説(歴史モノの小説はほとんど読んできたらしい)や好きな物事(城マニアらしい)がインプットと答えていらっしゃいました。記憶のみで書いているので(書名と作者名だけは調べました 笑)、ちょっと違う部分あるかも。
お二人ともとてもユニークな方で(静と動、陰と陽といってもいいくらい違うタイプに見えました)、番組がとてもおもしろかったです。
に書いた直木賞作家の今村翔吾さん、今日の日テレ系『世界一受けたい授業』に出演されます(これが初めての出演ではないのですね)。
テーマは『百刷本』。百回以上増刷された人気の本を紹介なさるそうです。
3月5日の「世界一受けたい授業」は……生活習慣の違いで変わる!老けやすい人・老けにくい人の12の違い& 時代を超えて愛される、今村翔吾先生が選ぶ『百刷本』 https://www.ntv.co.jp/sekaju/articles/428o20m9fskgetbub93.html
トーク主様、皆さま、お久しぶりです!ここのトーク、まだ生きてるかな?
この間、伊与原新(いよはら しん)さんの『八月の銀の雪』を読みました。
図書館で予約してたのがようやく借りられたのです。
第164回直木賞候補になってすぐ予約したのですが借りられず、そのときにすぐに借りられた『月まで三キロ』を読んだのですがそれと似た雰囲気の理科系の人(または・および事象)を主人公にした短編集です。どれも「ふむふむ、ほ~&じーん」な感じのお話でした。
これを読んで、そうか、地球の真ん中はとっても固くて、それを見つけた人は女性だったのか、と理解しました。学校で教えられたときは感心もしなかったモノゴトも、小説で読むとスッと心に入ってくることもあるのですね。
伊与原さんの最新刊は『オオルリ流星群』(KADOKAWA)だそうです。
そういえば、新川帆立さんの『元彼の遺言状』も去年の12月に図書館で予約したのですが、まだ当分手元に来そうにありません。ドラマが終わる前に読めるだろうか? 笑
今テレビを見たら「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬さんがインタビューを受けていました。アマチュア作家時代が10年あるとはいえ、これは処女作なのですね。85さん、すでに予約済みとはお目が高い。
本屋大賞公式アカウント(@hontai)から勝手にコピペしました。
2022年本屋大賞のすべての順位はこちら。
1位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬/早川書房
2位『赤と青とエスキース』青山美智子/PHP研究所
3位『スモールワールズ』一穂ミチ/講談社
4位『正欲』朝井リョウ/新潮社
5位『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成/KADOKAWA
6位『夜が明ける』西加奈子/新潮社
7位『残月記』小田雅久仁/双葉社
8位『硝子の塔の殺人』知念実希人/実業之日本社
9位『黒牢城』米澤穂信/KADOKAWA
10位『星を掬う』町田そのこ/中央公論新社
だそうです。
元彼の遺言状、私は43番目でした。テスカポリトカが98番(これは去年の夏に予約した)。米澤穂信さんの「満願」、文庫は予約しないといけないけど単行本ならすぐに借りられそうです。借りてみようかしら。
お久しぶりです!
凪良ゆう『流浪の月』を借りて読みました
これが公式サイト:
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488803018
100ページくらい読んだところで、著者は一体何を伝えたいんだろうととまどいましたが、文章自体のチカラで読み進めることができ、最終的にはなるほどと思って終わりました。
そうかな~?と思う部分が複数個所ありつつも、読んでよかった一冊でした。
でも、これが本屋大賞(2020年)なのかぁ(って言っちゃうと、”好きな小説” ってテーマととちょっとズレますね)
90 です。なんと、「流浪の月」、今月末から映画が公開されるそうです。さっき知りました。
何かのご縁かしらと思い、映画情報載せておきます。
監督&脚本:李相日さんで、広瀬すずさんと松坂桃李さんW主演です。
映画公式HP:https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/
本に関するテレビ番組のご紹介です。
明日土曜日10時25分~11時50分、『タイプライターズ~物書きの世界~』(関東ローカルですが、TVerで見逃し配信あり)が放送されます。
これまでは又吉直樹さんと加藤シゲアキさんの2人がMCだったのですが、又吉さんが卒業し、加藤さん単独MC+フジの宮司愛海アナ進行のカタチになっての第1回です。
ゲストは、
作家・浅田次郎さんと俳優・中井貴一さん、
浅田作品によく出演している中井さんが作品について語ります。
浅田さんの最新刊『母の待つ里』は、「小説新潮」に連載されていたときに読みました。
私にとって、読み始めるとつい次が読みたくて止まらなくなる作家が浅田次郎さん(加藤シゲアキさんもそのうちの一人)なのですが、『母の待つ里』もやはりそうでした。
そして作家で弁護士の新川帆立さん(今、フジテレビ月9で放送中の『元彼の遺言状』の原作者)もゲストです。
ドラマに出演している綾瀬はるかさんと大泉洋さんがVTRで出演するそうです。
タイプライターズHP:
https://www.fujitv.co.jp/typewriters/
です
いや~、楽しかったです。タイプライターズ。
浅田次郎作品、私にしては読んでいるほうなので(エッセイも読んでいます~でもファンの域ではない)、たっぷりお話してくれているのが嬉しかったです。MCの加藤くんとは三島由紀夫のことで話を広げられそうに思うので、BSのほうのタイプライターズでまったり話してほしいなと思いました。
番組中で「方言」の話をしていました。
私が最初に読んだ浅田作品は「プリズンホテル」シリーズなのですが(「きんぴか」の次の作品)、この作品の中でも北海道弁の人が出てきます。シリーズ前半の北海道弁は ”ぜんぜん調べてない!” っていう北海道弁だったのですが、後半はちゃんとしていて、腕をあげたね、なんて思ったものでした(ナニサマw 何年経ってもそこだけ覚えているので、方言っていうのは諸刃の刃なのかも)。
それと「壬生義士伝」の話もしていて、浅田さんが、「この小説のテーマは武士道ではなく貧乏道」と言っていたのが印象的でした。
TVerでも見られるので興味があるかたは是非(中井さんの映画部分は配信にないのですが)。『母の待つ里』の話もあります。
新川帆立さんのお話もおもしろかったです。なんと、作家になるために弁護士になったそうで!(今は作家専業だそうです)
中井貴一さん関係だと、VTRで西浦正記さんという映画監督で演出家の方も登場します。フジテレビのドラマをたくさん演出した方で、この人の作品見てるわぁ!とちょっとワクワクしました。
タイプライターズ~物書きの世界~:TVer:
https://tver.jp/lp/episodes/epmbrmzhgi?p=3546
毎度のように書いているタイプライターズですが、
今日は月1回、BSフジのほうで放送されるBSタイプライターズの日です。
今日の放送は、過去の地上波のものを再編集してまとめたもので、ゲストは「大沢在昌」さんです。
地上波では前回から又吉直樹さんが抜けましたが、今日の放送は過去のものなので又吉さんも見られます。大沢在昌さん、何冊か読んだことあるんですが、この方ももっと先まで読ませてやるぜというパワーを感じさせる作家さんですね。
番組HP:
https://www.bsfuji.tv/typewriters/
新川帆立著「元彼の遺言状」を読みました。
いま、連ドラでやっていて、連ドラ見てからこっちを読みました。ドラマのほうではこれとこの後の作品を混ぜつつドラマオリジナルの設定も加わっています。たぶん、連ドラの1話目と2話目くらいまでのお話。
ドラマでは篠田とバディ関係ですが、こちらはそうでもありません。
小説は主人公の剣持玲子弁護士の視点で語られています。
連ドラ同様、剣持先生は辛辣で金の亡者です(辛辣さはドラマ以上かも)。
その辛辣さはなかなか痛いところを突いてますし、金の亡者であることも、キャラ立ちしてると思いました。素直じゃないから弁護士を選んだのかな、なんて思ったりして。
ドラマのほうの2話目の結末をもう忘れちゃってるのですが、小説の方はなるほどな結末でした。新川さん、「タイプライターズ」で ”犯人誰だかわからないで書き進んでいる” とおっしゃってましたが、まるでそんな感じはしないぞー。
この主人公で別の話を読みたくなるような作品でした。