好
伊坂さん、最近のもいいもの多いですよ。「逆ソクラテス」は今年1番面白かったな(発売は去年だけど)。少し前だけど「ホワイトラビット」とかも面白かったですよ。
「チルドレン」大好きです。映像化も豪華キャストでしたよね。春馬くん、まだ子どもっぽくて可愛かった。でも、坂口さんもイケメンでしたね。陣内の出番が少なかったのが少し残念だったな。
春馬くん×伊坂さんといえば「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」もよかったです。映画も原作も。こちらも設定が原作とはちょっと違いますが、脚本家が伊坂作品の映像化を何度も手がけられているので、脚本がすごく伊坂さんっぽかった。パンフで読んだんですけど、伊坂さん本人が原作からのエピソードなのか映画オリジナル部分なのかよくわかんなくなってた、というのに笑ってしまいました😁。伊坂さん、お茶目。
小説ではなくエッセイなのですが、少女漫画ファンのあいだで話題になっていた
萩尾望都『一度きりの大泉の話』を読みました。
本題にはいろいろ思うところありますが(そっとしておいてあげて、が一番の感想)、少女漫画家のお名前がたくさん出てきて、そこはワクワクしました。
萩尾さんは、ある時期に目が見えにくくなり(眼科に行っても悪いところなし)、眠れなくなり、といった症状を抱えていたそうです。それで夏樹静子さんの『椅子が怖い』(これもエッセイ)を思い出しました。
夏樹さんはある日突然椅子に座れなくなる(座るとふにゃっとなってしまう)症状になり、長年それに苦しんできたのだそうです(外科的には問題なし)。結局、それは小説を書くプレッシャーが原因だったそうなのですが、まったくその自覚はなく、それを心から納得したときに症状が少しずつ薄らいでいったのだそう(かなり前に読んだ話なので多少違うかも)。
カラダって正直なんだな、とそれを読んで思いました。
宮下奈都さんの『羊と鋼の森』がおもしろかったです。
北海道を舞台にしたピアノの調律師になる人のお話です。優しいお話で派手な展開は特にありません(って書いてもネタバレにはならないように思う)。
本屋大賞の大賞に選ばれていて、映画にもなっています(山崎賢人さんが主人公で、上白石萌音・萌歌姉妹も出演しています)。映画は見てないんだけど。
この小説よりも先に、宮下さんの『神さまたちの遊ぶ庭』というエッセイがおもしろいからと友人に勧められ、それがおもしろかったので小説を読みました。北海道の十勝の田舎に1年間だけ移住したときのお話です。
『ワンさぶ子の怠惰な冒険』というエッセイも今年出版されて、ついこないだ読み終わったところです。これは北海道から福井に帰ってきて白い柴犬を飼い始めてからのエッセイです。宮下さんはBTSのファンだそう。
図書館で借りた本は返してしまったので詳細違ってるかもなのですが…。
そのエッセイの目的が
「ファンや周りからの有象無象の ”竹宮恵子さん(や当時の家を紹介してくれた増山さん)とまた仲良くしてくれ” という要求を拒絶するには理由があるし、これ以上言わないでほしい」
ってことなので、萩尾さんの自己評価の低さは、その頃を思い出したためで今はさほどでもないのかもしれません(何しろ、その頃のことをちょっと思っただけで今も眠れなくなるらしいので)。
ただ「メリーベルと銀のバラ」を書いていた頃も「トーマ」を書いていた頃も、低い自己評価の真っ最中だったようです。「ポーの一族」、エピソードが前後して、発表が細切れだったのも、編集者からはあまり評価されていなかったためらしいですね。「トーマ」はいつ連載が打ち切られるかわからないから元々あったサイドストーリーは省いて書き上げることに集中したらしいです。
(オスカーのことを描いた『訪問者』も本当は最初からあったお話らしいです←訪問者、むっちゃくちゃ好きなんですよね~)
人が ”成功” (何をもって成功とするかはそれぞれでしょうが)するには、まず自己評価を高めることが必要、って勝手に思い込んでいたんですが、自分への評価はひょっとしたらさほど要らないのかもしれないな、なんてことまで思いました。
竹宮恵子先生との件、ネットでざっと見てきましたけど、そんなことがあったとは!と驚きです。いろいろな誤解やすれ違いの結果でしょうが、もしもこの件がなかったら、お互いの創作活動もまた違ったものになってたかもしれませんね。凡人から見ればどちらもものすごい天才なのに。。。けど、中身はものすごく繊細な女性なのでしょうし、そうなってしまう前にどうにかならなかったのかと思うとため息でちゃいますね。
「一度きりの大泉の話」がぜん読んでみたくなりました。今度読みます。竹宮恵子先生の著作もぜひ読んでみたいです。
「訪問者」私も大好きです。オスカーの健気さに胸がギュッとなります。頭もいいし大人びているけれど、ほんとに健気な子供なんですよね。グスターフに煙たがれても必死で追い求めるオスカーが切なかったです😢。トーマの心臓の本編に入れるつもりだったんですね。それは知らなかったなあ。
氷室さんは「ざ・ちぇんじ」もありましたね。こちらは「とりかへばや物語」をベースとしてますけど、これも面白い。
「ジャパネスク」はそもそもは氷室さんがお母様に結婚するようしつこく見合いを薦められた経験から、親から結婚するよういわれて悩むヒロインを描きたい→メインの読者層の中高生がそんな経験するわけがない→平安時代なら13、4で結婚するから、平安時代を舞台にすればいいじゃん→「ジャパネスク」誕生、となったそうです。
「恋する女たち」では高校時代、「雑居時代」は大学時代と、自分の経験を活かして面白い小説を書く方でしたね。
いつか「源氏物語」を光源氏の宮廷復讐劇として描きたい、光源氏をかっこいいダークヒーローにしたい、とおっしゃっていたので、それが叶わなかったことは残念です。読みたかったなあ。
この説明を読んで余計に読んでみたくなりました。
図書館で検索してみたら3年ほど前に「なんて素敵に…」のコバルト文庫復刻版も出ていたので、今予約している本が届いたら次は是非予約したく思います。
いつか「源氏物語」を光源氏の宮廷復讐劇として描きたい、光源氏をかっこいいダークヒーローにしたい、とおっしゃっていたので、それが叶わなかったことは残念です。読みたかったなあ。それはおもしろそう! 光源氏って、かなりヤベーヤツですもんね(結婚相手がつまんない女だからって理由で他の女のところに入りびたって終いにゃその女の生霊に結婚相手殺される、母親と似てるからって理由で父の奥さんをストーキングしまくる、その人に似てるからって理由で女の子をさらって自分の思い通りに育てるも正妻にはせず、兄の婚約者に手を出して兄の結婚を破談にするなどなどもしていても、自分が悪かったことにほぼ気づいてない) 読んでみたいですね~
湊かなえさん、「あさイチ」出てたんですか。見たかったな〜。すごく可愛らしくて感じのいい人ですよね。
前に「SWITCH」ていうEテレの対談番組で劇団四季の方と対談しているのを拝見したんですけど、すっかり一ファンになっていて可愛らしかった〜。湊かなえ好きの娘も、湊かなえさんってこんなかわいいの?!と驚いてました。1年半くらい前だったかな?その時はしばらく休養します、ておっしゃってたのに、もうお仕事されてるんですね。働き者だな〜。ルパン三世も脚本で参加してるんだったかな。47都道府県すべてでサイン会されたり、行動的な方なんでしょうね。
「あさイチ」、わりとよく作家さんも登場されますよね。去年は山本文緒さんが出演されてお元気そうだったのに、今年亡くなられて驚きました。山本文緒さんも感じの良い方だったなー。
NHKプラスなら、湊さんの回、今週金曜日の朝まで配信されていますよ
(NHKを見る機会が多いなら、NHKプラスに入っておくと結構便利です)
休養のことについてもお話していました。
湊さん、SWITCH出てたのですね!
私が湊さんを見て覚えているのはフジテレビでやってる「タイプライターズ」という番組です。
湊さんが学校の先生をやっていたということで、学校の教室で、”(自分の)小説の書き方” について板書しながら説明していました。とんでもない話を優しく話していました。楽しかった~。
(ただ、私、湊さんの小説はまだ読んだことないんですけどね)
山本文緒さん、私はたぶん「恋愛中毒」と「プラナリア」しか読んだことないのですが、なぜか自分が山本さんに叱責されているように感じてしまい、ちょっとだけニガテでした。Wikipediaを見たらうつ病を患っていらっしゃったのですね。復帰後の小説、より読んでみたくなりました。「自転しながら公転する」はタイトルが素敵だな~と思って図書館の予約予定リストに入れてあります。膵臓癌は見つかりにくい場所にできると厄介だと聞きました。
そうそう。光源氏ってほんとワルい男ですよね。父の奥さんのストーカーで笑いました。
そういう時代だったとはいえ、いろんな女に手を出しまくり最後はみんな一緒に住まわせる。でも、自分の嫁を寝取った男に対してはチクチク嫌味などなど。
とはいえ、現代でも面白く読めるストーリーが1000年前に一人の女性の手によって書かれていたことはほんとにすごいと思います。
ちなみに、氷室さんがちょろっと書いていた氷室版光源氏のあらすじがこちら。。。
帝の御子として生まれながら、身分の低かった母は政治権力闘争に巻き込まれて毒殺され、自分も有力な後見がいないばかりに臣下に降ろされた絶世の美貌の持ち主・源氏の君がその美貌と才智だけを武器に次々と貴族の姫君をだましてのし上がり、義母や義理の兄の帝までも手玉にとって復讐してゆく…
なんだがゾクゾクしません?氷室さんが長生きされてたら、たくさんの名作が生まれていただろうと思うとほんと悔しいです。「銀の海、金の大地」も最初の構想どおりの形で読みたかったし、他にももっと作品を読みたかったな。
26です。「こころ」、やっと読み終わりました。
中学生で読んだときには「私」が「先生」に近づくさまが妙に思えたり(今回も思ったけれど)、途中、「私」の実家のことが延々と描かれるのが不思議だったり(今回も思ったけれど)、先生の遺書の後に何も続かないのが肩透かしのように感じたり(今回も感じたけれどw)、本筋ではない部分に引っかかっていたことを思い出しました。
漱石が乃木将軍の殉死と絡めてこの小説を書こうとしたことや(中学生のときは「乃木将軍」を知らなかった)、「先生」と親族の関係や奥様への気持ちの部分、Kの生い立ちなどはすっかり忘れていました。前半で飽きて、先生の遺書の部分を読み流したのかしら。
親族のエゴに心底怒っていた(それが「私」と話しているときにも続いている)先生が、自らのエゴに苦しむ皮肉…。それぞれの時々に先生は、Kは、そして奥さんは、どう行動すれば救われたんでしょうね(救われると小説にならないでしょうけど)。
読み始めてから思い出したのですが、「こころ」は私の兄が好きだといっていた本(そもそも当時は兄の本棚にあったから読んだ)であり、私が好きな芸能人が好きな本として挙げていた本でもありました。
さんの書き込みがきっかけで読み直すことができました。ありがとうございました。
昨日、KADOKAWAが出版している雑誌『ダ・ヴィンチ』のBOOK OF THE YEAR 2021が発表されましたが、皆さんの好きな本はランクインしていましたか?
実は私、ジャニーズNEWSの加藤シゲアキさんのファンでして、彼の本『オルタネート』が小説ランキングの第1位だったのでガッツポーズ取っていました(;^_^A
の”私が好きな芸能人” ってのも加藤さんのことなのですっ。
せっかく買ったのでダ・ヴィンチのBOOK OF THE YEAR 2021のざっくり順位、載せておきます。誤字脱字あるかもです
■小説ランキング(TOP50までありますが10位まで)
1位 『オルタネート』加藤シゲアキ
2位 『正欲』朝井リョウ
3位 『白鳥とコウモリ』東野圭吾
4位 『スモールワールズ』一穂ミチ
5位 『テスカトリポカ』佐藤究
6位 『リボルバー』原田マハ
7位 『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾
8位 『お探し物は図書館まで』青山美智子
9位 『犬がいた季節』伊吹有喜
10位 『追憶の烏』阿部智里
■コミックランキング(TOP50までありますが10位まで)
1位 『鬼滅の刃』我峠呼世晴
2位 『ミステリと言う勿れ』田村由美
3位 『ONE PIECE』尾田栄一郎
4位 『呪術廻戦』芥見下々
5位 『ゴールデンカムイ』野田サトル
6位 『女の園の星』若山やま
7位 『きのう何食べた?』よしながふみ
8位 『進撃の巨人』諫山創
9位 『東京卍リベンジャーズ』和久井健
10位 『名探偵コナン』青山剛昌
■文庫ランキング(TOP20までありますが3位まで)
1位 『かがみの孤城』辻村深月
2位 『沈黙のパレード』東野圭吾
3位 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
■エッセイ・ノンフィクション・その他(TOP20までありますが3位まで)
1位 『THEやんごとなき雑談』中村倫也
2位 『いろいろ』上白石萌音
3位 『50歳になりまして』光浦靖子
(「一度きりの大泉の話」は4位)
もっとわかりやすい公式のはコッチ
https://ddnavi.com/bookoftheyear/#winner