おうし座の一角に輝くプレアデス星団。
星々が統べた(すべた)ように集まったものという意味で「すばる」と呼ばれ昔から親しまれてきていました。
その漢字は太陽系を表す日と方角を表す卯(う)を組み合わせた「昴(すばる)」です。
谷村しんじさんが作詞作曲をした「昴(すばる)は星空に国境がないように多くの国々の人に愛されました。
とくに「アリス」として参加した1981年の日中国交正常化10周年の記念コンサートを北京で開いて以来、親交を結んできた中国では今も歌い継がれています。
当時、通訳の中国人学生から「なぜ日本人は中国やアジアに背を向けているのですか」と問われて谷村さんは気づきます。
【確かに日本もアジアの一員なのに、上から目線でアジアを見る日本人が目につく。
もっとフラットになったほうがいい】と共産党の新聞赤旗日曜版のインタビューで語っていました。
74歳での訃報が伝えられると、その中国からも哀悼や悲しみの声が相次いでいます。
赤旗新聞日刊紙コラム 10月19日号より