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12/14 最も身近な鳥と言えばドバトだろう。 近づいてもあまり飛び立たず、ずんぐりとした体で地面をつつく彼らはやや鈍そうなイメージがあるが、実は複雑な過去と凄い能力を隠し持った鳥である。 彼らは単に「鳩」と呼ばれたり、ドバトと呼ばれるが、本名はカワラバトという。 元々は日本に生息していなかった鳥で、地中海や中東の崖に巣を作り生活していた。 紀元前のエジプト文明の時代から人カワラバトは手紙を運ばされていた。すなわち「伝書鳩」である。 日本には飛鳥時代ごろに伝書鳩として持ち込まれ、そのまま野生化したのがドバトである。 こうしてみると有史以来、かなりの長きに渡って伝書鳩が重要な伝達手段を担ってきた、文明には不可欠な存在であったことがわかる。 このような経緯からドバトもといカワラバトは人をあまり恐れない。 しかし実はとてつもない能力を持つ鳥である。
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カワラバトに限らず鳩全般に言えることだが、彼らは遠く離れた場所からでも自分の巣に帰ることができる能力=「帰巣本能」に優れている。 数百~千km離れた場所からでも巣に帰ることができる。 これこそが「伝書鳩」としての役目を担ってきた理由である。 地図もコンパスも持たずに体ひとつで、鹿児島から北海道の自宅まで帰ることは不可能である。 しかし鳩にはそれができるのである。 それを可能にしているのが「地磁気の感知」と「太陽コンパス」である。 地磁気は、かなりざっくり言えばその場所ごとに異なる磁性のことである。 磁性を感じ取ることのできる多くの鳥はこれを目印に「渡り」や「帰巣」をするのである。 より興味深いのは「太陽コンパス」である。 鳩や渡りをする鳥はからだの中に正確な体内時計を持つ。 そして太陽の位置とその「時計」を照らし会わせると、方角がわかるのである。 (以下ような方法でもアナログ時計でも方角を割り出す=コンパスとして使うことができる https://museum.seiko.co.jp/knowledge/trivia11/) 鳩はこれを意識的にではなく本能的に理解していて、自分のいる場所から見た東西南北がわかるのである。 そうして「地磁気」と「方位」、それと「視覚」や「嗅覚(これも鳥類の中ではかなり優れている)」のそれぞれ情報から総合的に判断して、実際に巣に帰ることが出来ているのである。 多くの渡り鳥もこのような能力を持ってはいるが、鳩はずば抜けて感知能力が高いがゆえに1000キロもの距離を帰ることができるのである。 鳩は多くの文化圏で特別な存在とされている。彼らは間違いなく彼らにしか見えない世界を見ており、その不思議な力に対する尊敬がなければ「文明」は存続できないだろう。
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ツバメ等の空中で虫を食べる鳥が低空飛行してると雨が降るのは聞いたことがあります。 理由は虫が湿気の重さで低空飛行せざるを得ないので、それにつられてツバメも低く飛ぶから。 でも止むのがわかるのは何故なんでしょうね。 そういう感覚があるんでしょうか。
まさしくスイミーですねw魚群にもよく例えられますね。 動いてるのを見るとウネウネと形を変えて面白いですよね。 こんな感じで飛んでたら、ムクドリの可能性が高いと思います。
ビリヤード玉ほどもあるとは知りませんでした。 睫も長いし、漫画のキャラを本当に実写化したらダチョウ顔になりそうですねw ダチョウはやはり視力がかなり高いそうですね。 渡り鳥や鳩が他の感覚に優れているのにたいして、平原で走るダチョウは視力が優れているのは好対象ですね。
12/16 割りと身近&見た目のインパクトが大きい鳥と言えばアオサギだろう。 とある鳥類博士によると、鳥類に関する質問を受け付けたとき、このアオサギについての質問が一番多かったらしい。 全長はおよそ1m近くにもなり、日本のサギでは最も大きい。 写真でわかる通り、全体が青灰色で目の上や羽の後ろに藍色に近いワンポイントがある。 サギ全般に言えることだが、餌を水辺に求めるサギたちは、実は山や森の木上に巣作りする。 それ故にイメージに反してアオサギも結構空高く飛ぶことが多い。 巨体を優雅に風に乗せる青灰色の鳥。 生で見るとやはり印象的である。 そしてアオサギは近年個体数が増えているらしい。 山と田園が多い日本はアオサギの生息に適しており、最近は田舎ではかなり見かけるので、帰省の折りにでも散歩がてら探してみてほしい。 !change_talkImage
12/16割りと身近&見た目のインパク_レス108の画像_0
12/17 アオサギ続き。 ペリカン目らしく何でも飲み込もうとするが、大型のコイは嘴で突き刺して「〆て」から食べたり、人間からパンくずを与えられればそれを撒き餌にして小魚をおびき寄せるなど、なかなか賢い鳥である。 そして見た目以上にインパクトが大きいのが、その棲み家だろう。 先述のようにアオサギは木の上に皿上の巣をつくる。 そして場合によってはアオサギたちで集団の巣、コロニーを作ることもあるらしい。 いわばアオサギマンションである。 さらに時としてアオサギ以外のコサギなどともコロニーを作る。 自分はサギの巣はまだ生で見たことはないが、写真で見るだけでもなかなかスゴい光景である。 ぜひともアオサギマンションを一度生で見たいものである。!change_talkImage
12/17アオサギ続き。ペリカン目ら_レス111の画像_0
生で見ると大きさと独特の羽色が印象的ですよね。 自分は飛んでるところはよく見ますが、止まってるアオサギは双眼鏡で遠目にしか見たことないんです。 それも草影の中でかろうじて顔が見れたくらいです。 間近で見れるのはうらやましいですね~。
もはや競馬の種馬みたいなものですよね。 優秀なレース鳩の血統を引き継ぐサラブレッドがまた記録を塗り替えていくと。 レース鳩って検索してみるだけで、鳩レース業界がなかなかディープなのが窺い知れますw。