某党機関紙社説を見てビックリ!
「密室政治」といえば永田町のことと思っていたところ意外な「密室」が存在していました。
NHKです。
トップである会長が交代、25日に新会長が就任しました。
日本銀行元理事でリコー特別顧問などを歴任した稲葉延男氏。
この人事をめぐって選考過程は国民に明らかにされず「密室」状態で決まったのです。
放送会では会長は経営委員会が決めると規定されています。
しかし誰が稲葉氏を推したのか、ほかにどんな候補者がいたのかなどは不明のまま。
その上【首相官邸の関与までメディアに指摘されています。
【岸田首相が稲葉氏を口説き落とし麻生副総裁や管前首相らに根回し】と
NHKでは経営のスリム化の大号令のもとで組織の場当たり的な改編が進められ、とくに制作現場が影響を受けています。
財界出身の新会長が、さらに効率化を押し進めるのではないかと懸念されています。
元経営委員だった小林緑、国立音楽大学名誉教授は本紙への寄稿で「経営委員会が執行部の追認機関でしかない」と手厳しい。
今回、視聴者は「市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会」を結成し、候補に元文部科学事務次官の前川喜平氏を推薦。
賛同者は4万6千人にも。
※戦争中に戦意高揚の一翼を担ったことを批判され戦後、新たに出発したNHK。
1946年に新生NHK会長となった社会統計学者の高野岩三郎は、着任にあたって【権力に屈せず、大衆のために奉仕する】とあいさつしました。
ここに立ち返るべきです。